困難は分割せよ

おつかれさまです! OS部主任:秋葉です。


1週間ぶりに亀戸支店に戻ってきました。
かと言ってどうということもないのですが… (;・∀・)

オススメの本の紹介です。

語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾどんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社プラスアルファ新書)語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾどんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社プラスアルファ新書)
(2010/02/19)
水野 麻子

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本屋で新書を眺めていた時に何ともキャッチーなタイトルで
「ホントかいな?」と、手に取ってツラツラ眺めてみたら
イイ感じだったので買ってみました。

タイトルだけ見ると語学の本かと思ってしまうのですが、
「翻訳業」に特化した著者独自の方法について述べられています。

著者は冒頭で『「翻訳のスピード」って何?』と問いかけます。

1年目で700万円、2年目には1300万円を稼いだ、と言っている
ワケですから一つの仕事をこなすスピードが同業者に比べ
格段に速いと想像されます。
(ちなみにプロの翻訳業は年収5〜600万程度らしい)

著書では、
『「翻訳のスピード」は「翻訳に伴う作業のスピード」
であり、「受注から納品までにかかる時間」と読み替えることが
できます。』とあるように、

作業を細分化して考え、個々について改善を行い、
全体のスピードを上げる

という考え方が徹底されています。
フランスの哲学者:デカルトの「困難は分割せよ」という言葉を
改めて思い返しました。

効率化→パソコンを使った作業 ということで、
PCを利用して効率的に作業を行う説明がされているのですが、
なかなかの手際の良さには感心してしまいます。
ワイルドカードによる置換機能を使うくだりは我々IT関係の
人間にも参考になるかと思います。

というか、パソコンの記載が多いせいもあってか一種の
「パソコン本」という感覚が読んでいて湧いてきました。

ということで、翻訳業のノウハウについてコレだけ書かれているなら
自分もやってみようかな?とか思ってしまうワケなのですが、
そうは問屋が卸さない、世の中そんなに甘くないだろう、と
疑り深い自分は勘繰ってしまいます。

この本の通りにやって1300万も稼げたら
そりゃ幸せになれますけどね… (;・∀・)

ということで、以下はこの本についてやっかみ半分でちょっと不満点を。

素人、語学力ゼロの私が翻訳業を始めて2年目で1300万円と
この本では帯でも前書きでも謳っているのですが・・・

「それはないんじゃね〜の?」

と普通に思ってしまいます。

この著者は神奈川県立外語短期大学卒、とのことです。
まさか何もせずに短大に入って何もせずに卒業したワケではないでしょう。
フランス語もやっていたようだし、少なくとも英語については
それなりにやっていたはず。当然翻訳についても何かしら触れる機会が
あったのではないでしょうか?

いきなりフリーで翻訳業、という点も無条件に肯定できないです。
この人、短大出てから特許事務所に務めている、と自分で言っていますが、
その時に何かしらの特許に関する翻訳業の仕事を請けるツテを得たり、
ノウハウを学んでいたはずです。

この本を読んでいきなり「翻訳業で年収1000万に!」と意気込んでも
おそらくは仕事の受注さえままならないはずです。


と、まあ他にもツッコミたいことがあったりするのですが、
翻訳の作業についての効率的なメソッドについては参考になる点も
多々ある本だと思います。

「役立つ情報とツッコミどころは分割せよ!」

ってことで… (;・∀・)